コウモリは自分で駆除できる?法律で禁止されていること・追い出しと封鎖の考え方
結論:できるのは「出ていってもらって、入口をふさぐ」だけ
コウモリ対策で法律上できることは限られています。
| 行為 | 可否 | 根拠 |
|---|---|---|
| 殺虫剤などで殺す | できない | 鳥獣保護管理法(許可のない殺傷の禁止) |
| 捕まえて放す・粘着シートで捕らえる | できない | 同法(許可のない捕獲の禁止) |
| 忌避剤や光で追い出す | できる | 捕獲・殺傷にあたらない |
| 侵入口をふさぐ | できる | 同上。ただし中に閉じ込めない時期に行う |
| 糞を掃除する | できる | 防護して行う |
つまり「追い出し → 封鎖 → 掃除」の3工程で、自分でやるか業者に頼むかの違いは、侵入口を見つけて確実にふさげるかどうかです。
自分で対処してよい条件
- 侵入口が1〜2か所で、脚立なしで手が届く:2階の軒下や屋根の隙間は転落の危険があるため対象外
- 糞が少量で、天井裏には入っていない:換気口の下や軒下に少しある程度
- 時期が適期(4〜5月、9〜10月):冬眠期と育児期は避ける
- 侵入口を特定できる:夕方に出ていくのを離れて観察し、出入り口を確認する
家に出るアブラコウモリは1〜2cmの隙間から入ります。換気口・戸袋・シャッターボックス・屋根と壁の取り合い・エアコンの配管穴が典型です。
時期を間違えると閉じ込める
| 時期 | 状況 | 自分で封鎖 |
|---|---|---|
| 4〜5月 | 冬眠明け。出産前 | 可 |
| 6〜8月 | 飛べない子どもがいる | 不可。封鎖すると中で死に、臭いとハエの原因になる |
| 9〜10月 | 子が飛べるようになる | 可 |
| 11〜3月 | 冬眠中で出ていかない | 不可。追い出しができない |
いま6〜8月なら、糞の掃除と侵入口の観察だけ進めて、封鎖は9月以降にしてください。
手順の考え方
具体的な薬剤の使い方は製品の表示に従ってください。ここでは順序と注意だけ整理します。
- 観察:日没前後に離れた場所から、どこから出ていくかを見る。複数の出口がないか確認する
- 追い出し:出ていったあと、または忌避剤で出ていってもらう。中に残っていないことを確認する
- 封鎖:金属メッシュ・パンチングメタル・コーキングなど、かじれず通気を妨げない材料でふさぐ。1〜2cmの隙間も対象
- 掃除:マスク・手袋をつけ、糞を湿らせて拭き取り、消毒する
- 経過観察:数日間、夕方に出入りがないか、新しい糞がないかを見る
封鎖は「全部の入口を同時に」が原則です。一つ残すと、そこに集中して戻ってきます。
やってはいけないこと
- 昼間に封鎖する:中にいる個体を閉じ込める
- 冬眠期・育児期に封鎖する:上の表のとおり
- 粘着シート・捕獲かごを使う:捕獲にあたる
- 糞を乾いたまま掃除機で吸う:粉が舞って吸い込む
- 脚立や屋根の上で作業する:転落の危険
業者に切り替える目安
- 侵入口が3か所以上ある、または見つからない
- 2階以上・屋根の隙間など高所にある
- 天井裏に糞が堆積している、臭いがする
- 封鎖したのに戻ってくる(見落としがある)
業者の料金は1か所で10,000〜30,000円、複数箇所で30,000〜100,000円が目安です。内訳は「コウモリ駆除の相場と業者の料金」にまとめています。生態と時期の全体像は「コウモリ駆除の費用相場と正しい対処」を参照してください。
業者に頼むか迷っている段階でも、無料の見積り・相談から始められます。
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よくある質問
コウモリを捕まえて外に放すのもだめですか?
許可なく捕獲すること自体が鳥獣保護管理法に反します。家の中に迷い込んだ1匹を窓を開けて出ていかせるのは問題ありませんが、手やネットで捕まえる、粘着シートで捕らえるといった行為は避けてください。
追い出しに使える道具はありますか?
市販のコウモリ用忌避剤(スプレー・くん煙タイプ)が一般的です。使い方は製品の表示に従ってください。当サイトでは薬剤の使い方は扱いません。忌避剤はあくまで一時的に出ていかせるもので、封鎖しなければ戻ります。
糞の掃除で気をつけることは?
乾いた糞は崩れて粉になるので、マスク・手袋をつけ、霧吹きで湿らせてから拭き取り、消毒します。掃除機で吸うと粉が舞うので避けてください。天井裏に堆積している場合は業者の清掃を検討してください。
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出典・参考
- 環境省 鳥獣保護管理法の概要
- 駆除の達人(コウモリ駆除 9,800円〜・税込)(www.kujo-tatsu.co.jp/)
- ミツモア コウモリ駆除の相場(1か所 10,000〜30,000円)(meetsmore.com/services/bat-removal)